1975年から1979年までの3年8か月20日間。カンボジアでは、民主カンプチアが政権を握り、国民が国民を大量虐殺しました。凄惨な過去を歴史のイチ出来事として終わらせず、政権の上級指導者や責任者に裁きを与えることを目的として設立されたのがECCC(カンボジア特別法廷)です。丁寧にご案内いただいた法廷内
まず、ものすごく設備の整った素晴らしい施設であることに驚き。もちろんセキュリティも高く、傍聴席にはヘッドホンが準備されていて、英語やフランス語の同時通訳が流れる仕組み。カンボジア人はもちろんのこと、要予約で外国人も傍聴できます。
3年8か月20日間の出来事はカンボジアの教科書にはほとんど書かれていません。だからこそ、実際に訪れて知るべき。実際、様々な州の中・高校生が研修に訪れているそうです。
すでに禁固刑が確定し、刑務所に収監済みのドッチ(当時、刑務所として使われたS21の所長)。晩年はキリスト教に改宗し、裁判でも自らの罪を悔いて謝罪したそうです。
民主カンプチア政権時代の幹部たちはすでに高齢となり、ほとんどの人たちが亡くなったり、痴呆症になったりしているのが現実。すでに残されているのはキエウサンパンのみ…という状況にも関わらず今でも24時間体制で医師や看護師がスタンバイしていることに驚きを隠せませんでした。
カンボジア特別法廷の運営資金の30%は日本政府による支援とのこと。説明をしてくださった広報スタッフの方は、施設の庭に植えられた桜に似た花を紹介しながらこう言いました。「日本には本当に感謝している。特別法廷の存在をぜひ多くの人に知ってほしい」
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