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密林の五大遺跡☆コーケー遺跡へ

約1か月前より企画していた弊社のガイド研修。コロナ禍にあって依然日本語ガイドの仕事は皆無ですが、彼らのモチベーションを維持するべく催行。歴史や修復の現況をしっかり学び、お客様へのガイダンスレベルをさらに高めることも研修をおこなう理由のひとつです。
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研修に熱が入って全員集合写真は2枚のみ
プラサットプラムにて




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プラサットプラム(PrasatPram)

シェムリアップからコーケー方面に向かうと、まず初めに森の中に現れるスポットがコチラ。プラサットプラムというレンガの祠堂。大樹の根が絡まり合う光景は圧巻です。第3の世界遺産サンボ―プレイクック遺跡群ではいくつか見られますが、コーケー遺跡群の中ではこの遺跡のみゆえ、見逃すまじ!
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次に向かった先は、プラサットニエンクマウ(PrasatNeangKhmao)。"黒い貴婦人”とも云われる遺跡です。ガイドブックによっては、火災によって石が黒くなったと掲載されていますが、実際は鉄分を多く含むラテライトが酸化して変化した色とのこと。コーケー遺跡群周辺は鉄の産地。鉄分を多く含むラテライトが数多存在します。基盤に使われることの多いラテライトはもともと硬い性質がありますが、中でも鉄分を多く含むそれは非常に硬いとか。興味深いのは、鉄分を多く含むラテライトを下部に、比較的含まないラテライトを上部に使って造られているコト。頑丈な建造物となるよう計算し尽くされていたとは驚きです。ご先祖様は偉いですねー(Byポゥキー)
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3番目の遺跡はプラサットクナー(PrasatKhnar)。なんと上記写真はヨニ(女性器の象徴)で、その上には7メートルにおよぶリンガ(男性器の象徴)が存在したとか。親王思想の強い時代、当時の王様(ジャヤバルマン4世)の強大な権力を見せつけるために建造されたのでしょうか。リンガとヨニによってもたらされる聖水のチカラも信じられていました。周辺には至るところに動物と思しきレリーフが。これは何だろう…と、ひとつひとつ想像しながら散策するのもおもしろいです。
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何に見えますか?その①
私にはトラに見えますが、いかがでしょうか…。
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何に見えますか?その②
私にはトッケー(巨大なトカゲの種)にしか見えない…苦笑
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何に見えますか?その③
私には牛の親子に見えますが…('◇')ゞ

古代のヒンドゥー神話では、神様にはそれぞれ乗り物が存在していました。レリーフの乗り物をみて、神様がどなたかを判断するとか。神様のいでたちではなかなか判断がつかないゆえ、正しい見分け方カモ!
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ナンディン(牡牛)に乗るシヴァ神!?
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3頭の象に乗るインドラ神!?
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ハンサ(白い鳥)に乗るブラフマー神!?

4番目の遺跡はプラサットダムレイ(PrasatDamrei)。中央祠堂と4つの小祠堂。4隅には象の像だゾウ(Byポゥキー)。
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象の像はカンボジアの50,000リエル札に描かれています。わざわざリエルに両替しない昨今、滅多に入手機会のないお札ですが、ご興味ある方はぜひゲット!お札に描かれているのはこの↓↓象の像。そして、この向きです。
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比較的保存状態の良い象の像だゾウ
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私はインドラ神の乗り物である細細たる象のレリーフの美しさに魅了されました。
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5番目の遺跡はプラサットピーチョアン(PrasatPirChoan)。日本語で"二層の砦"の意。なんと!ポルポト時代を背景にしたフランス映画のロケ地とか。崩れ落ちたレンガ造りの建物群ですが、中央祠堂はラテライトが使われています。現在、絶賛修復中のため立入不可となっていますが、大変貴重なレリーフが保存されているそうで、今後の公開が待ち遠しいです。
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6番目の遺跡はプラサットクラチャップ(PrasatKrachap)。病院もしくは施療院として使われていたと考えられています。巨大な砂岩には数多くの碑文が残されていて、大変興味深し。
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最近、クメール語熱が急上昇している身としては、サンスクリット語で刻まれたレリーフにくぎ付けでした。
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クニョム(ខ្ញុំ​)、見つけたー!
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遺跡もさることながら、この辺りの深い森の景色はアメージング!時間が許すならば森の中をのんびり散策するのもお薦めです。

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7番目の遺跡はプラサットリンガムォイ(PrasatLingaⅠ)。実はリンガの遺跡は5つほどありますが、その中でも保存状態の良いリンガが内部に安置されています。確かに太くて精巧。直径0.9mのリンガ。
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7遺跡を見学し終えたところで遅ればせながらの昼休憩。8つ目の遺跡となるプラサットトム近くのローカルレストランでランチタイム。昼食の写真をすっかり撮り忘れましたが笑、驚きを隠せなかったのはカンボジア人旅行客(しかもグループ)の姿。訪れる前は閑散としていて食堂も営業しているのだろうか…と不安でしたが如何せん、大変な賑わい
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45席バスや高級車で埋め尽くされた駐車場。このコロナ禍で外国人観光客は皆無(強いて云えば私!?)ですが、最近は急激に首都プノンペン方面から観光目的でコーケー遺跡を訪れる地元の人たちが増えているとか。カンボジア人で国内の観光産業が盛り上がる…。コロナ以前には予想だにしなかった現況です。
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最後の遺跡は都城遺跡のメインとなるプラサットトム(PrasatThom)。高さ約36m、7層の基壇をもつ巨大なピラミッド型寺院"プラン"は最終地点。まずは、周壁に囲まれた小祠堂から見学していきます。
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倒れた柱がズラリ

実は大変素晴らしい像やレリーフがたくさん存在していましたが、そのほとんどが崩壊もしくは破壊されました。そして、保存状態の良いものは首都プノンペンの国立博物館に運ばれました。改めて、国立博物館をじっくり見学したい衝動に駆られます。現在は跡形もないですが、想像力をかきたてるようなご案内はできるはず。しっかりフィードバックし、今後のガイダンスにつなげていきます。
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午後3時をまわっての見学の為、東向きの寺院はしっかり逆光。巡り方には色々ありますが、達成感を得たい、規模順に見学したい、わくわく期待感をもちたい…という場合にはやはりプラサットトムを最後にご見学されるのがよろしいかと。ただ、撮影メインで見学する場合には午前中に訪れることをお薦めします。
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ここでは割愛しますが、王道の各地域に伝わる口承伝承"白い象の物語”については、ガイドよりご案内させていただきます。大変興味深いお話なんですよ。
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白い象のお墓と云われる丘をご参拝したらば、いざピラミッドへ!
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木製階段があるゆえ登りやすい…けれど、けっこうな段数で足にくるー!悲。加齢でしょうか…苦笑。でも、やはりせっかく訪れたらば登るべき!と、強くお勧めしたい景色が眼下に広がります。
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前夜はものすごいスコールが降り続きましたが、晴れてヨカッター!と大声で叫びたい。インド的宇宙観よりメール山をモデルに造られたと云われる建造物。北方にはダムレーク山脈が、南西にはプノンクーレンが眺められる絶景です。サンセットも美しいだろうな~。
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喜びのポーズ
日本語ガイドMrポゥキーとツーショット!
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祭壇を支えるガルーダのレリーフ

なんと!頂上の祭壇には黄金のリンガが存在したとか。短いながらも栄華を極めたジャヤバルマン4世王のはかなき夢の跡。シャッターチャンスは逃さずに、歴史ロマンに想いを馳せつつご見学ください。
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疲れたけど勉強になったー!の集合写真

ときにガイドブックには真実が掲載されていないことがあります。もとい、掲載できないことがあります。調査が行われる度に事実がアップデートされるゆえ仕方のないことですね。ただ、弊社ガイドによるガイダンスの際には、やはりリアルタイムで知り得るコトをしっかりとお客様にお伝えしていきたい。想像力をかきたてていただくべく演出が必要な時もありますが、"価値ある遺産"と"遺跡を守る人々の姿"をカンボジア人日本語ガイドの言葉で皆さまにお伝えできるよう、今後も努力して参ります。

※現在、カンボジア在住の皆さまへ※
まだコーケー遺跡に足を運んだことがない方、久方ぶりに訪れてみようかなと思われた方、弊社ガイドとともに巡ってみませんか??

※日本の皆さまへ※
魅力あるコーケー遺跡を弊社ガイドがじっくりご案内させていただきます。収束したら、ぜひカンボジアへお越しください。

カンボジア国内や海外在住の方、
専用車/専用ガイド手配の現地発着ツアーに関しては、オークンツアーにお問合せください。
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by SKAORT | 2020-06-19 19:24 | 研修ログ | Comments(0)

カンボジア旅行会社スタッフのブログ


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