今年2020年のお盆休みは9月16,17,18日の3日間。続く土日を含めると5日間の大型連休。シェムリアップの街はカンボジア人観光客で俄かに活気づいておりました。すでにお盆休みは終わったのですが、記録として綴ります。
祈りを捧げる
普段であれば、9月はお仕事が忙しくお盆を堪能している場合じゃないのですが、新型コロナの影響で今年はお仕事がヒマ。ゆえにカンボジアの伝統的な仏教文化を堪能できました。実はカンボジアのお盆はこの3日間だけではありません。3日間のナカビにあたる17日がお盆の最終日にあたりますが、そこから数えて15日前からすでにお盆期間が始まっており、その期間を“小盆”と呼んでいます。この15日間にご先祖様がこの世に降りてくると信じられており、その期間中に7つ以上のお寺を巡ってお祈りするとご先祖様に再会し、さらには功徳を積むことができ、ご先祖ともども極楽浄土へ行くことができるのだそうです。この考え方、分かりやすいシステムで私は好きです。
小盆期間、夜明け前のお寺ではカンボジア独特の儀式が行われます。ボッバイベンと呼ばれるそれはなかなか稀有な内容ゆえ、ご紹介。昨年に引き続き、今年も行って参りました。
右手のみでモチ米を小さく小さく丸めます。これは無縁仏や餓鬼と云われる成仏できずにいる浮遊霊を供養するためにつくるもの。彼らは口が小さいらしく、食べられるように小さく丸めるそうです。
胡麻をふるのは香りづけのためとか。皿一杯に盛ったら、お線香とお皿を携えてお寺の外へ。お寺のまわりを3周しながらモチ米を投げたり、欄干に供えたりします。1周目は仏陀様へ、2周目は僧侶へ、3周目はご先祖様へという意味もあるのだそうな。
3周している間にだんだん夜が明け始めます。モチ米が山のように積もります。
これらはひと通り儀式が終わった後、小坊主さんたちが片づけをし、きれいに掃除するそうです。
3周まわったあとは本堂にて読経。声を合わせて祈りを捧げます。
写り込んでいるのは女性が多いですが、上着は白、斜めがけのスカーフ、黒のスカートもしくはズボンが基本スタイルです。私もしっかりお祈りしました。ここ数年、お盆に日本で先祖供養ができていないゆえカンボジアにて。
そうこうしている間にすっかり夜が明けました。幻想的な光景にただ感動。
昨年に引き続き、今年もワットスヴァイにて無縁仏供養させていただきました。
来年の小盆は9月下旬から始まります。ぜひ来年はお盆の時期にカンボジアを訪れてこの貴重な体験をしていただきたいです。ご興味ある方ぜひとも!
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